樹脂サッシ・アルミサッシ・木製サッシの特徴・違い
窓ガラスを構成するのはガラス板、その周りの枠となるサッシとなります。
とかく面積が大きく目につきやすいガラスに注目がいきがちですが、サッシの違いによっても窓の性質や耐性など大きく変わってきます。
木製サッシ、その後普及し今でも多く使用されるアルミサッシ、また近年徐々に普及してきた樹脂サッシを、素材ごとの特徴や、メリット・デメリットなどをふまえて見ていきたいと思います。
木製サッシ
高い断熱性
まず木製サッシですが、なんといってもその断熱性の高さでヨーロッパ等ではいまだ多く使用され続けていて、アルミサッシに比べ熱伝導率が1000分の1を超える断熱性があると言われています。
デザイン・調和性
アルミや樹脂サッシには無い風合いや、温かみを感じられるという意見も多くあるようです。
また木製サッシは和洋風問わず部屋のデザインに合わせやすいとガラス屋は思っています。
環境に優しい
自然な部材として再生し易く、環境にも優しく、近年日本でも木製サッシが再び見直され、一部建築時やリフォーム時に木製サッシを使用する方もおられます。
木製サッシの問題
価格が高い
アルミサッシが登場する前の木製サッシは性能が悪く、値段が高い為、アルミサッシへ移行していきました。
その後品質の良い木製サッシも出てきましたが、やはり値段が高いという問題は変わらず、普及のネックの一つになっているかもしれません。
劣化し易い
天然素材の木製サッシはアルミサッシや樹脂サッシに比べ日差しや雨風にさらされる事で劣化し易いです。
その為、劣化を進めない為にも、表面を覆う保護剤を数年単位で塗装しなおす等の手入れが必要となってきます。
また、木製サッシに強度の違う金属部品が取り付けられている場合にその部分に負担がかかる事もあり、注意をしておきたいところです。
アルミサッシ
値段が安い
アルミサッシの一番のメリットとして上げられるのは、木製サッシや樹脂サッシと比較した時に値段が安いです。
軽量・加工が容易
材料がアルミニウムという事で、軽量で且つ加工がし易いという事が上げられます。
丈夫で長持ち
木製サッシと比べアルミサッシは、雨風に強く、樹脂サッシにはない強度や、耐久性にも優れ、腐食しても表面に白く粉状に錆が浮く程度で、補修もしやすく扱い易いです。
アルミサッシの問題
外気の影響を受けやすい
アルミは熱伝導率が高く、これを室内外を仕切る窓のサッシに使用することで、室外の寒さ暑さが内部に伝わり易く影響を強く受けてしまいます。
結露が発生しやすい
断熱性が低い事から結露が起き易く、酷くなると、家財を傷めたり、カビなどの発生により、人体へ悪影響に繋がる事もあります。
樹脂サッシ
樹脂サッシは、塩化ビニルを形成加工したサッシです。
高断熱・防露
樹脂サッシは、熱が伝わりにくい素材を使用する事で木製サッシに匹敵する高い断熱性を持ち、室外気の影響を受けにくく、保温性が高く室温を保ちやすくします。その結果冷暖房を効率が良くなり省エネから光熱費の軽減に繋がります。
断熱性の高い樹脂サッシを使用する事で結露の発生をアルミサッシと比べ軽減する事が出来ます。
デザインが豊富
樹脂サッシはお部屋の雰囲気・デザインに合わせられる様に、カラーやデザインのラインナップが豊富です。
樹脂サッシの問題
値段が高い
まだ日本では樹脂サッシの普及が進んでいないためという事も言えるので、今後更にこれまでのアルミサッシのように普及してくれば導入し易い価格となってくると期待したいです。
強度・耐久性等
塩化ビニル製の樹脂サッシはアルミサッシに比べ強度や耐久性が劣ると言われてきましたが、近年開発が進み、紫外線による変色や劣化を含めた耐久性や強度もアルミサッシに迫る製品も出てきています。
この樹脂サッシの問題も今後解消され、普及に伴い価格と共にデメリットとならなくなる日も近いと考えます。
複合サッシ?
実は、アルミサッシでもなく、樹脂サッシでも無く、現在最も普及しているサッシが複合サッシ(※67.5%)です。
これは室内側に強度や耐候性があるアルミ、室内側に断熱性がある樹脂を使用した、いいとこどりのようなサッシで、性能・効果も価格もおおよそ間をとった様な物となっています。
複合サッシや樹脂サッシを複層ガラスと合わせて使用する事で高い断熱性を誇る樹脂窓と言われる窓ガラスとなり、カバー工法や後付け内窓製品にも取り入れられています。、
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