よくくもりガラスと言われる言葉が色々な場所で使われていたりして、ガラスの向こう側が半透明っぽく見づらいようなガラスを一色単にくもりガラスとお思いになっている方も多いと思います。
実際普段生活している中で、その対象ガラスの詳細な名称など知らずとも問題がないわけで、だいたい透明なガラス、はたまた半透明・くもりガラスとそれぐらいの違いの認識だけで十分事足りると思います。
が、カラスが壊れて修理する際、ガラス屋さんなどに交換するガラスの種類などを伝えたりする時や、新築や、ガラスのリフォームを行おうとした時にどんなガラスを入れたいか、など実際にガラスに関わり考えなければいけない現実もあったりする事もある思います。
ということで、そのくもりガラスと言われるガラスとは実際はどんなガラスかという事をザックリ簡単にではありますがお伝え出来ればと思います。
ガラスの向こう側が見づらくなっているようなガラスは大きく分けて二種類あり、それぞれに代表されるくもりガラスとお客様からお問合せされる事が多い物では、すりガラス(すり板ガラスとも呼ばれています)、そして型ガラス(型板ガラスとも)と呼ばれるガラスがあります。
一方、もうひとつの型ガラスと呼ばれるガラスは、すりガラスとはまた一味違う見え方をするくもりガラスで、すりガラスと同様にガラスの片側の表面を加工した物ですが、型板ガラスのその表面は小さな凹凸を作ることでガラスが半透明に見えるようになっているデザイン性も有るガラスです。
デコボコな加工をされた型ガラスの特徴としては、ある程度の目隠し効果もありながら、外の光をよく取り入れる事もできるくもりガラスです。
プライバシーを重視しながらも室内を明るく保ちたい、トイレや浴室の窓、キッチン台所の窓、人目につくような通りに面している掃き出し窓の下半分などに非常に多い比率で型ガラスは取り付けられています。
型ガラスは厚みと表面の型の違いで、2mmの梨地と呼ばれる柄と、4mm、6mmの霞と呼ばれる柄のガラスがあります。
窓ガラスといえば、うちにはクレヨンでいたずらがきをしたガラスがあります。子どもが3歳の時描いたものです。うちのガラスはすべて中に網が入っていて、全面ガサガサとして向こうがはっきりと見えないくもりガラスです。私は最初このガラスが嫌でした。
なぜなら、外が見えないし、ガサガサしていて思うようにさっと拭けません。
それに、窓はいつもピカピカというのに憧れていたからです。
ある日、近くのイベントで、壁に描いても雑巾で拭けばクレヨンの汚れがおちるという便利なクレヨンを見つけました。これは便利!と思い早速購入。子どもに渡して、窓に描いていいよーと言ったら、喜んで子どもはぐーるぐーると大きな円をガラス戸に描きました。
うんうん、子どもはのびのび育てなきゃ、と思っていたのもつかの間。描き終えてから雑巾で拭いたら...細かいクレヨンの素材がくもりガラスのぼこぼこの間に入り込んでしまいなかなか落ちません。
え?一瞬焦りました。子どもにもその気持ちが伝わり、その場につめたーい空気が流れました。
説明書をよく読んでいなかった私の間違いでした。平らな面という説明書きだったのに、ぼこぼこの面で描いてしまったのです。
もうこうなっては後の祭り。やわらかい歯ブラシを使ってやさしくゴシゴシしても駄目。
メラミンスポンジでこすっても駄目。汚れって時間が経つと落ちにくくなるのでその日はなんとか落とそうと必死でした。少しは取れましたが、家の中で遠くから見てもはっきりとわかります。
私は早々にあきらめてしまい、くもりガラスの交換も考えましたが、でもその絵は時間が経つにつれ私の心を和ませるものになっていったのです。
その緑のクレヨンでガラスに描かれた作品は9年経った今でも残っています。私はそのすりガラスだと思っていたガラスが大好きでした。
向こうの景色が見えないというのはこれは改善しようのない望みですが、それなら開ければいいんだと思いました。それに外に出ればいいのです。
最近になって知ったのですが、このくもりガラスはすりガラスではなく、型ガラスと言うらしく、カーテンをしていなくても外から中がハッキリ見えることはありません。
カーテンの開け閉めまで面倒になるようなずぼらな私にはもってこいのガラスです。
結露がついてしまって、それがかびてしまって黒く付着している部分もありますが、洗剤をつけて落としています。
それに金網がくもりガラスには細かく入っているおかげで、
飛散防止ガラスとまではいきませんが、万が一割れても
網入りは防火対策になり破片がさほど大きく飛ばず脱落を防いでくれるガラスようですので、今では交換をせずにこの型ガラスを使い続けて良かったなと思っています。