ガラス障子
障子と耳にした時に、多くの方が木製の格子(組子)の中に和紙等が貼られた戸を思い浮かべる事と思います。この古来からある紙障子の紙の代わりにガラスが使われたもの全般をガラス障子と呼びます。
東障子
私共ガラス屋がガラス修理の対象としておりますこのガラス障子は、東障子(あずましょうじ)とも呼ばれ、全面若しくは一部の張り紙の代わりに板ガラスを使用した戸を指し、ガラスが嵌る位置で雪見障子や額障子などに分類されます。
雪見障子
雪見障子は、腰付き障子の腰板の部分にあたる最下部をガラスにすることで、外の雪景色を戸を閉めたままでも室内から鑑賞できるガラス障子です。
額障子
額障子(額入り)は、全体に紙が貼られた障子の中程に木枠を組みガラスを嵌める事で額縁を通した感じで外の景色を見る事ができるガラス障子です。
猫間障子
猫間障子は、上下にサッシを分けて、猫などが出入り出来るように下側のサッシが上げ下げ出来るようになっているガラス障子で、時代と共にガラスも使われるようになると、その場合の見た目が似ていることから雪見障子と一緒くたにして呼ばれる事もあります。
障子の紙がガラスに変わる事で
使用するガラスの種類によりますが、昔からある一般的なガラス障子は紙の障子に比べて視認性の向上や光を多く取り込む事ができるので、戸を閉めたまま外の様子を伺えたり室内を明るくする半面、ガラスによる重量増で操作性が落ちる事が考えられたり、ガラス割れの際には紙を張り替えるように簡単には補修できません。また、紙がガラスになる事で断熱性が落ちると言われる事があるようですが、そもそもサッシの製造・建付け精度により近年の窓や引き戸等より気密性は低い事が多く、全閉していても開いた隙間から直接出入りする冷気・熱気の影響が大きいので、ガラスの選択肢が少ないガラス障子そのものに断熱をそこまで神経質に求めず、まず建付けを調整できるスライダーピンや、隙間テープなどを用いて空気の流れを防止(軽減)するなど後から付け足すような対策で、ガラス障子であっても快適性を上げる事はできるでしょう。
ガラス障子の現在
ガラス障子は現在でも古民家や和風の住宅に限らず、部屋の仕切り等にも使われている建物もあります。
アンティークな風合いを重視したり、デザインの調和など考慮してガラス障子が使用されるケースもありますが、サッシは細い木で構成される昔ながらのガラス障子も存在し、外窓等に対してガラスもすりガラスや比較的薄く割れやすいものが使われいますので、実際にガラス交換のご相談や修理のご依頼も未だ多くあります。
一見格子で分れている様に見えるガラスも、実は上から下まで一枚のガラスとなっていたり、縦や横にに複数分割されていたりと、ガラス収まり方も様々ですので、劣化し脆くなったサッシを含めてそれぞれガラス障子を分解からガラスの脱着方法を見極め、注意を払いガラス修理作業を行う事になります。
窓ガラスにおける障子とは
室内外や部屋を仕切る為に古来は紙が貼られた障子が使われ、それが建具の総称として呼ばれてきてた事からガラス障子も存在しますが、同様の意味で窓ガラスも障子と言う事ができます。
しかしその意味の捉え方や解釈が建築に関わる方の間で食い違う事があり判断が難しいところですが、当サイトでは窓ガラスに対する障子とは、画像の引き違い窓の構成を表した図に示したように、窓枠の中でスライドして動く、ガラスとその周りを覆うフレーム(桟)を含めた部分を指し、窓やドア・戸などの枠(額縁・サッシ)の中で可動するパネル状の部分と捉えて障子と表現している事があります。
ガラス障子の修理・交換ご相談下さい
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